八月のはじまりは、冷たいものから。
8月になった。
カレンダーの数字が変わっただけなのに、
「夏も、もう真ん中まで来たんだな」と思う。
今日は朝から暑くて、
窓を開けた瞬間に、そっと閉めた。
外の空気を入れようと思っただけなのに、
外のほうから遠慮なく夏が入ってきたから。
とりあえず冷蔵庫を開けて、
昨日の夜に入れておいた水を飲む。
冷たいだけで、ちょっとおいしい。
夏は味覚の判定がゆるくなる気がする。
朝ごはんのあと、
髪をまとめようとして、やっぱり下ろして、
暑くなって、またまとめた。
その間に何かが進んだわけではないけれど、
こういう小さな迷いも、たぶん夏の日常。
午後は、読みかけの本を少しだけ進めた。
集中できたのは数ページで、
そのあとは冷たいグラスについた水滴を眺めていた。
本を読む時間より、
休憩している時間のほうが長かったかもしれない。
でも今日は、それでいいことにする。
8月は始まったばかりだし、
最初から全力で夏を使い切らなくてもいい。
涼しい場所を探しながら、
食べたいものを食べて、
出かけたい日に出かける。
今月も、そんな感じでいこうと思う。
まずは明日の分の飲み物を、
冷蔵庫に入れておくところから。
未来の私への気遣いとしては、
かなり現実的で、たぶん喜ばれる。