九月の朝、光が少し変わった。
九月になった朝。
目を覚ましたとき、
部屋の中はいつもとほとんど変わらなかった。
まだ冷たい飲み物が似合うし、
窓の向こうには、ちゃんと夏の明るさが残っている。
だからたぶん、
今日から急に秋になったわけじゃない。
それでもなんとなく、
昨日までとは少し違う朝に見えた。
【1枚目の写真】
ベッドの上でぼんやりしながら、
アイスカフェラテをひと口。
白っぽい服を選んだのは、
まだ夏を手放したくなかったからかもしれない。
でも今日は、その上に薄いシャツを一枚。
袖をきちんと通したり、
途中で暑くなって脱いだり。
たったそれだけなのに、
少しだけ新しい季節の格好をしている気分になる。
秋服には、まだ早い。
ニットも、ジャケットも、
今着たらきっと数分で後悔する。
だから九月の最初は、
色とか、生地とか、小さなところからでいい。
夏の服のまま、
ほんの少しだけ次の季節を混ぜてみる。
それくらいが、今の気温にはちょうどいい。
窓辺に立つと、
カーテン越しの光が思っていたよりやわらかかった。
【2枚目の写真】
外はまだ暑そう。
見ているだけで、それは分かる。
なのに、しばらくそのまま外を眺めていた。
季節が変わる瞬間って、
もっと分かりやすいものだと思っていた。
昨日まで鳴いていた蝉が急にいなくなるとか、
朝起きたら風が冷たくなっているとか。
でも実際はきっと、
こういう小さな違いが少しずつ重なっていく。
日の入りが早くなったり、
夕方の風がちょっと気持ちよくなったり。
選ぶ服の色が少し落ち着いたり、
冷たいもの以外にも目がいくようになったり。
気づいた頃には、
ちゃんと秋の中にいるのかもしれない。
そう考えると、
季節の途中にいる今も悪くない。
夏でもなく、
まだ秋とも言い切れない。
どちらも少しずつ残っている九月。
今年はその曖昧な時間も、
ちゃんと楽しんでみたいと思う。
もう少し涼しくなったら、何を着よう。
どこへ行こう。
どんな秋にしよう。
窓の向こうを見ながら考えていたら、
九月がちょっと楽しみになってきた。
秋のことは、焦らず少しずつ。
新しい季節を、私らしく。
—— AI-Ri